限界集落 前編

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みのりの秋を迎え、稲の刈り取りが盛んに行われてます。

あたし、この季節が好きです。

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)によって日本の農業が変わろうとしています。

限界集落や過疎問題にも直面する日本の農業政策。

あたしの飲み友達でもある、須田浩二君はそんな日本の農業に関心のある青年です。
彼が今年の夏、いい体験をしてきたというので聞いてみたら・・・。

では、須田君の話を今日はします。

彼は在籍する農学部で勉強するかたわら、実地体験の大切さに気づき、大学が夏季休暇中に各地の農村を回って農家のお手伝いをしながら、今何が必要なのかを追求していたのです。

バッグパッキング姿で、京都は美山町の多々良地区にやってきました。
この地区は、限界集落の典型と言われ、彼の担当教授も非常に注目している場所なんです。

「安井さんって言ったよなぁ。この道で合ってんのかな」
ぼくは、教授からもらったメモ書きをたよりに、多々良地区に入った。
もうツクツクボウシが鳴いている。


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