優良さんと山田くん③

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2010-12-29

小野田家は何をするにも二人が基本だ。 
優良と真、その二人でいつも何事も行ってきた。 
だが、今優良の隣にいるのは山田。 
二人は朝食を取った後、何をするでもなくテレビを眺めていた。 
だが、優良の頭にあるのは、テレビの内容ではなく山田のこと。 
(なんで・・・何であんなこと山田君に・・・) 
山田に自慰を見せるようにお願いした自分の行動が理解できない。 
そして、その時の快感を思い出すと自分の中で何かが組み変わっていくような怖れを感じる。 
(真さん・・・・早く帰ってきて) 
真の顔を見れば今の気持ちもおさまるのだと思う。だが、真はいない。 
いるのは山田。優良の視界を埋めるのも、心に居座るのも、今は山田だった。 

そんなことを考えていたからか、山田が近づいてくるのにも気づかなかった。 
「どうしたんですか

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