続 オバちゃん
2007-04-16
前編:オバちゃん
http://moemoe.mydns.jp/view.php/6287
「もぅ聞いてるの?」
目の前に美雪の顔が迫ってきたので僕は思わずあとずさった。
「ああ、聞いてるよ。なんでお前と映画に行かなきゃいけないんだよ?」
「なんでって…、もういい!」美雪は膨れっ面のまま大股で僕の先を歩いた。
やれやれ…。最近美雪はますます扱いにくくなった。この春高校生になった僕と美雪は、
共に同じ高校に通っている。美雪とは別に付き合ってはいないが、美雪はなにかと
僕に付き纏ってくる。今も定期試験が終わる週末に映画行こうと誘ってきた。
「あっ、ママ!」美雪の視線の先に信号待ちをしている女性がいた。
ブランド物のスーツに身を包んだ美雪の母親は、顔立ちも凛として隙の無い印象だった。
美雪のママ自慢によると、美雪をはたちの時