あなたがいない

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2008-04-11

 目覚めたとき、僕の身体は変わっていた。
 
  そもそも、人間じゃなくなっていた。
  剣。
  しかも大剣である。
  一般人が振り回そうとしたら肩を外してもおかしくない代物だ。
  何故剣になってしまったのかはわからない。
  妖精の悪戯か、はたまた質の悪い悪魔に目を付けられたか。
  戻る当てなどひとつたりとて存在せず、今日も今日とて、敵を斬るだけである。
 
 
  僕の剣としての特性は2つ。
  ひとつは、非常識なまでに頑丈だということ。
  今まで様々なものを斬ってきたにも関わらず、刃こぼれひとつしていない。
  もうひとつは、使用者の身体を操れるということ。
  強制力はそれほどでもないが、使用者が身体を任せてくれれば、
  まるで自分の身体の

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