職場の可愛い系バツイチみどりさん(完結編1)

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2012-01-25

みどりさんと所長の行為を目撃した俺は、ショックから全身の力が抜け、持っていた日誌を落としてしまう。覗かれてた事に気づいた所長の声を聞き、俺は走って逃げてしまった。
落とした日誌を拾いもせず、後も振り返らず、一気にフロアの出口まで走り、階段も降りる。事務所に戻るが誰もいない。みんな帰ったようだ。外はすっかり暗くなっていた。

依然として心臓が暴れている。この心臓の暴れは走ったことも関係してるだろうが、それだけじゃない事は俺が一番よく分かっていた。とにかく一刻も早く会社から出たくてタイムカードを押そうとする。こんな時でもタイムカードを押そうとする自分に少し呆れる。もはやこれは習性なんだろう。くそっ!手が震えてカードがうまくスロットに入らない。みんな帰ってくれていて良かったと思った。尋常じゃない俺の様子に何があったんだと聞かれていただろう。今の俺には普段のような作り笑いを浮かべる余裕はない。

外は寒かった。まだ初冬だが今日は特別寒いようだ。それでも車の運転中、窓はすべて開けて走った。風の音、すれ違う車のエンジン音、街の雑踏、それらを耳に入れる

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