姪
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姉の娘で高校2年の美穂が油絵で市民展に入選したと、実家の母から聞き、日曜日の昼過ぎに市民ホールへ出かけた。
絵を探していると、美穂がニコニコしながら走ってきた。しばらく美穂と話をしていると、今から食事して帰る予定らしい。
「ご褒美に、美味しいもの食べさせてやるよ」
二人でイタリアンレストランで食事をし、姪を車で送った。
「叔父ちゃんとデートしちゃった」
「俺31だから、どっちかと言うと、援助交際だろ」
「いいじゃない、独身だし。もうちょっと、デートしようよ」
「どこ行きたい?」
「カラオケ」
■ この間行ったラブホテルに最新のカラオケがあるのを思い出し、姪をからかってやりたくなった。ホテルに着くと姪は、無口になり体を固まらせたが、手を引っ張ると部屋についてきた。
ベットに座り凍りついる姪をそのままにして、2曲程歌っていると、やっと状況が飲み込めたようで、自分も選曲しはじめた。
「カラオケルームより広くていいだろ」
「結