実家暮らしなのに“無縁死”!?

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2011-02-21

親の年金に依存する中高年ニートたち

 NHKが昨年1月31日に放映した「無縁社会~“無縁死”3万2千人の衝撃~」が大きな反響を呼んでいる。

 「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ死」は、NHKの調べによると年間3万2000人。地縁や血縁、さらには会社との絆「社縁」を失った日本人の姿が浮き彫りとなった。「このままでは自分も……」と番組を見ながらぞっとした視聴者は少なくなかったことだろう。正月以来、ご無沙汰していた実家にあわてて電話をかけた人もいたかもしれない。

 だが、「無縁死ギリギリ」という事態に陥っているのは、家族のいない人々だけではないようだ。

 “家庭内無縁”に直面している人々の実態について、現場に聞いてみた。


親の介護中に死んだ
40代ニート

 真夏のある夜、地方都市の病院の救急搬送口に、ひとりの40代男性が運び込まれた。入浴後、脱衣所で体をふいていたとき、突然具合が悪くなり

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