見た目も中身も大人びてた同級生・第7話
2019-07-24
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僕と萌ちゃんは中3になった。
横を見ても萌ちゃんと目線が合わなくなった。
萌ちゃんが僕を見上げるようになった。
僕の顔にはニキビがたくさん出てきて、それが悩みの種だった。
萌ちゃんの成績は常にトップクラスで、このまま行けば志望校間違いなしと太鼓判を押されてた。
僕は・・・といえば、あとちょっとの努力が必要といったところ。
「ねえ、雄太君」
「うん?」
萌ちゃんに声を掛けられるといつもの癖で上を向きそうになってしまう。
「今日ちょっと家に寄ってかない?」
「うん。僕も数学でちょっとわかんないとこがあったんだ」
僕は萌ちゃんの部屋に上がり込んだ。
見たことない大きなぬいぐるみが飾られている。
「あれ、買ったの?」
「ううん、もらったの」
「誰に?」
「後輩の女の子」
「プレゼント?」
「うん。この前、ここに遊びに来たの」
「へえー」