飲食店で夜中までバイトしてるので先に寝てて良いと言ってるのに起きててくれる母親
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「帰って来た時におかえりって言ってあげたいのよ」
「でも明日も朝早く起きるのに毎日こんな時間まで起きてたら寝不足になっちゃうよ?体調崩したら心配だから無理しないで寝てて良いよ」
「お母さんは大丈夫よ、それよりこんな時間まで頑張ってるあんたを起きて待ってる方が大切なの」
母親の愛情の深さに感動して、つい抱きしめてしまった。
「ありがとう、母親の愛情って凄いね」
「あん…そんなに強く抱きしめられたら苦しいわ」
「あ…ごめん…」
「ふふ…昔はお母さんが抱きしめてたのに今は息子に抱きしめられるなんてね、もう少しだけ優しくしてくれたら嬉しいな」
抱きしめるのは嫌じゃないみたいなので、少し力を抜いて優しく抱きしめ続けた。
「大きくなって男らしく育ってくれて嬉しいわ」
母が俺の腕の中でじっと顔を見上げてくる。
なんだか変な気分になってきて、顔をゆっくり近づけて行ったら母が目を瞑った。
拒否されると思ったのに受け入れ態勢になるもんだから俺も止まれなくなって