妹と焼きプリン

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2006-06-17

ある夕方6時過ぎくらいの時間、大学から家に帰る途中、公園に
なにげ無く寄ったら高校2年の妹がいた。何してんだあいつは。
妹はブランコに腰かけ、しかしブランコをこぐ訳でもなく、ぼんやりうつむいていた。

「優子。何してんのお前」
「あ、お兄ちゃん」

そういえば、昨日体重計にのって「はあ!?」とか叫んでたな。それか。

「さては太ったのを気にしてんだろ」
「いや、新しいドラえもんの声があまりにキモすぎて鬱になってたとこ」

いや妹よ。それはないだろう。確かにキモイが。
しかし、妹があからさまにボケる時は必ず何かあった証拠だ。
おそらく、お気に入りの焼きプリンがいつも寄るコンビニになかったとか
そんなところだろ。

「心配ない優子。焼きプリン俺が2個買ったから」
「はあ?何でプリンの話が出てくんの」

違ったようだ。何か雰囲気がマジだ。

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