遠い日の思い出⑥

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ある日の午後。

いつものごとく見慣れた番号から電話がかかってきました。

三日と空けず会っていましたが、会えないときは〇〇〇が電話してきました。

『もしもし?』と言うと若い男性の声で『あんた誰?』と聞いてきます。

心臓がドキン!と鼓動を打ちました。

『もしもし、あんた誰ですか?』と同じことを聞いてきます。

〇〇〇の旦那だ!と気づきました。

間違い電話と誤魔化して切りましたがしつこくかかってきます。

『もしもし切っても無駄ですよ!話しをするまで何回でもかけますから!』

〇〇〇の御主人は流石に妻の態度や行動に疑問を感じ、妻には言わずに色んなことを調べていたのです。
まず自宅の電話を調べていました。

NTTで発着信履歴を調べると、知らない同じ携帯番号が頻繁に出てきます。その頃の携帯電話料金は今に比べると馬鹿高く、電話料も跳ね上がっています。
もう一つは自宅の車の走行距離を調べていました。

〇〇〇はたまに車で私の町まで会いに来ました。
往復の走


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