俺、本当にM先生と出会えて幸せでした その3

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2014-01-10

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緊張感に包まれた車内はまるで会話が無かった。
時々盗み見るM先生の横顔はさっきと同様に何か怒っているようにも見えて、軽々しく話しかけられるような雰囲気ではなかった。

どこをどう走ったか分からないけど、車はやがて市外を走る高速道路のインターチェンジの近くを走っていた。
周辺にはケバケバしいネオンを点したラブホテルが林立している。

「・・・私もよく分からないから」

M先生は独り言のようにつぶやくと、狭い路地を折れ、その中の一軒の建物に車を滑り込ませた。

遊園地のアトラクションの様なエントランスで部屋を選ぶと、俺たちはエレベーターに乗り込んだ。
狭い箱の中で、音が聞こえちゃうんじゃないかって言うぐらい心臓が波打っている。

目の前にはM先生が立っていて、そしてそのM先生とこれから・・・。
そう思うと俺は期待と不安で、思わず生唾を飲み込んだ。
思いのほか大きく喉が鳴ってしまい、M先生が思わずこちらを振り返る。

「・・・もう」


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