夏がくる度、思い出す

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駄文ではありますが、暇を持て余し、初体験を小説っぽく書いてみようと思いました。

僕の初体験を誰かに話すと、必ずうらやましがられます。しかし、僕にとっては自慢したい事でもなく、人からうらまましがられたい、といったキモチはありません。なぜなら、その相手とはそれが最初で最後であり、ほんのひと夏の思い出にしか過ぎないのです。

僕は毎年夏休みになると、香川県にある祖母の家に遊びに行くことが恒例行事となっておりました。祖母の家は瀬戸内海に面した場所にあり、前に歩けば海、後ろにあるけば山と自然に恵まれた場所で、僕は毎年その場所で釣りをしたり山に登ったりしていました。

その年も僕は釣り道具と当時ハマってたガス銃を持ち、昼間は山でBB弾で射撃をして遊び、夕方からはアジ釣りに興じていました。そんな思春期に片足をつっこんだ僕が考えていたことは、せめてこの田舎でここが地元の女の子の友達でもいたらなぁ。なんてシンミリ思う事もありました。

祖母の家に到着し1週間程過ぎた頃の話です。僕が祖母の家の長屋の2階で眠っていると、閑静な地域にある木造建築の家で声が通るのか、1Fの玄関のほうから「


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