「みゆ」
2009-11-29
硬い硬いそれを、
夢中で貪っていた。
その人が紡ぐ液体は全て飲み込んで、
なのに、
わたしの唾液は、
口の端からだらしなくこぼしながら。
その人の太腿が時々引きつったように動き、
ふと見上げると、仰け反った首筋が目に入る。
そして、荒い息に混じる、隠し切れない声。
すごくどきどきして、
体の真ん中が火照ってくるのが分かって、
多分その時、
わたしの唇や舌は、性感帯になっている。
このまま口の中で達して欲しいと、
わたしは心から思うのに、
いつも頭を抑えられて、その行為は中断させられる。
「もう挿れたくなってきたでしょ?」