もう時効ですよね。母さん。
2014-02-15
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過去のトラウマです。
中1の夏休みでした。
実家は群馬県のM市はずれ、片田舎の広い農家です。
たぶん夜中2時頃だったかもしれません。
寝苦しさで目を覚ますと、廊下の向こうで苦しそうなうめき声のようなものが聞こえていました。
寝ぼけていたのではっきりと聞き取れませんでしたが、声の主はL字の廊下の突き当たりの母親の部屋から漏れているようでした。
昔の襖は薄い障子紙でしたので、抜き足差し足で近づくと、まさに間違えなく母親のうめき声が漏れていました。
最初「うぅん・・。うぅん」と苦しそうな感じでしたが、なぜか本能的に「自分を気づかせてはいけない」と感じて、しばらくじりじりとして聞き入っていました。
不思議と母の体を心配することより、むしろ声が変化してゆくのをじっと盗み聞くような不思議な感覚でした。
今思えば、6年生の真冬、農作業中脳溢血で父が突然の他界をし、母の体はどうしても肉欲の満足できる男を求めていたのでしょう。
襖の隙間から漏れる薄暗い月明か