【ああっ女神さまっっ】For your love 第一夜、ウルド~Illicit love~
2009-10-16
「け・い・い・ち・さんっ…!」
背後から暖かな手の平が伸びてきて、スッと螢一の視界を塞いだ。
明日に控えた二人きりのドライブに備え、ロードマップを眺めていた螢一であったが…慣れない戯れ言に恥じらいの漂う声を聞いて思わず頬が緩んでしまった。期待に弾んでいた胸がたちまち苦しいくらいに乱打する。
「ど、どうしたんだよぉ、ベルダン、ディー…!?」
「あっはぁ~ん、けいいちさぁ~ん!」
「どわあっ!う、う、ウルド!!」
手をかけて目隠しをどかし、すっかり緩みきってフニャフニャな表情で振り返った先にいたのは…愛しのベルダンディーその人ではなく、彼女の姉であるウルドであった。
チビTにミニスカ姿の彼女は、螢一の見事なほどの狼狽えぶりに脇腹を抱え、涙まで浮かべて哄笑を始める。
「あはっ!あははははっ!あーはっはっは…!あ