卒業式の季節

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2010-03-01

萌える体験というか、不思議な体験で今も結構鮮明に覚えてる。
事の起こりは高二の卒業式。
卒業式って言っても俺は当事者じゃないし、式の間も友人とじゃれ合ったり、それに飽きて眠り込んだりしてた。
卒業式が終わったのは昼過ぎだったんだけど、クラスメートとダベってるうちに三時ごろになってて、そこでようやく解散になった。
当時俺はバス通学で、バス停は学校のすぐ前にあった。
バス停まで行くと女の子が一人だけ立っていた。
制服姿で卒業証書の筒を持ってたから一目で卒業生だって分かった。
でもうちの高校には一学年250人以上の生徒がいたから、同学年ならまだしも上級生の名前なんて全然分からなかった。
彼女はジッと学校の方を見ていた。
俺は彼女の横に立ってバスを待ちながら、ぼおっとしていた。
だから突然彼女から話しかけられたとき、本当に驚いた。

「なんか昨日までの学校と違って見えるんだよね」って彼女は唐突に言った。
周りには俺と彼女しかいなくて、俺

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