爺ちゃんとの秘密

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2012-08-15

俺は物心ついた時から霊感が強かったらしく、
話せる様になってからはいつも他の人には見えない者と遊んだりしていた。 
正直生きてる者とこの世の者ではないものとの区別が全くつかなかった。 
知らないおじさんが玄関から入ってきても誰も気付かず、
「おじさんがそこに立っとーよ」と言っては「そげん人はおらん!」と怒られ、叩かれたりもした。 
だから俺は怒られるのが嫌で、少しずつ無口になっていった。 

ただ1人、俺の味方だったのが爺ちゃん。 
一緒に歩いてる時、向こうから歩いてくる男が全体的に灰色がかっていて顔が土気色、
そして背中にピッタリと張り付いている黒いもの。 

爺ちゃんに「あの人どげんかしたと?何で黒いのしょってるん?」 
と聞いたら 
「ああいうんはよくよく見とったらいけんよ、ちゃんと区別をつけるようにしんしゃい。
人には影が出来る

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