無償の愛

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2010-04-08

俺はずっと片親だった。

幼い頃両親は離婚し、親父と二人で生活してきた。

日中は親父は仕事でいないが、食事・掃除・洗濯 親父がきっちりやってくれていた。

毎日弁当作ってくれたし、参観日や運動会の日なんかも必ず仕事休んで来てくれた。

叱られる事もあったが、仕事が休みの日には必ず一緒に遊んでくれた。

だから母親がいない事に何も不満はなかった。

だからといって、幼い俺には感謝しているという気持ちは無かった。

親だから当たり前だし、自分達が勝手な理由で離婚したんだから当然位に思っていた。

俺が15歳の時、突然親父が「お母さんと一緒に暮らしなさい。」と言ってきた。

俺はあまりにも突然なので「はっ?」って思ったが、仕事の都合で長い間出張に行かなくてはいけないという事だった。

もう15歳だったので、別に一人でも大丈夫だと言っては

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