私をときめかせ、理性を封じ込める濡れたアスファルトの匂い

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2014-02-10

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今から一週間くらい前の夜に一時的に大雨になりました。

その日は夕方の天気予報から「今日の夜半ごろ局地的に大雨になる・・・」と報じていました。

私は部屋の窓を開けて空を眺めました。
いつもならすっきりとした空にぽっかりと月が浮かんでいるのですが、予報を裏付けるように月は薄雲でぼんやりとしていました。
私はそわそわしながら夜が更けるのを待ちました。

10時を少し回った頃でしょうか、窓越しにぱらぱらと雨の気配を感じました。
なんとなくベッドに横になってテレビを見ていた私はときめいて、ぱっと飛び起きて窓を開けました。
湿気となった雨粒がひんやりした夜の空気に混じり、濡れたアスファルトの匂いを運んできました。

私をときめかせ、理性を封じ込める匂い。

私はいそいそと散歩の準備をしました。
数年前のデパートのセールで買った汚れても悲しくないスカートと、ブラウスに安物のニットを羽織って、脱いだ服をしまっておくビニールの手提げも忘れずに。
落ち着


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