コンゴと安全保障のお話
2015-06-17
このお話は、これまでにもこのブログでたびたびご紹介しているお話ですが、自国の安全を自国で図ろうとしなかったとき、その国に何が起きるのか、どういう事態を招くのか、そのことを歴史に学ぶことはとても大切なことと思います。
とりわけ私達日本人には、聖徳太子の十七条憲法があり、その第16条には「古之良典(古の良典を用いよ)」とあります。
そしてなにより事実以上の良典はないと思います。
アフリカの中央部にあるコンゴは、たいへん国土が豊かな国であり、しかもそこは人類発祥の地でもあります。
そしてそのコンゴは、すくなくとも15世紀の終わり頃までは、王のもとに各部族が統一され、近隣諸国とさかんな交易も行われる、平和でたいへんに栄えた国でした。
ところがそのコンゴは、その後、世界最大の黒人奴隷輸出国となり、また、一時は、人間の手首が通貨として流通する国になりました。
そして昭和46(1971)年からの内乱では、なんと600万人という途方もない人々が殺害され、その内乱はいまもまだ続いています。