有名人官能小説 石田ゆりこ

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2006-09-15

暇つぶしに大西は本でも買おうと書店に寄った。何気に目に付いた 
陳列してある本の一つを手に取ろうと手を伸ばすと偶然隣の人と 
手が重なった。「あ・・」大西は遠慮して手を引っ込める。 
と、相手も同じように引っ込めた。「ど、どうぞ」大西は相手に 
その本を渡そうとする。「い、いえ。そちらこそどぞ・・」 
相手も受け取ろうとしない。(うん?)大西はどっかで聞いた事の 
あるその声に相手を見た。帽子を深くかぶり黒ブチの眼鏡をしている 
が明らかに石田ゆり子だ。(まじかよ~!)大西はこの偶然に驚いた。 
「あ、俺は別に本のカバーが気になって手に取っただけですから 
本当にどうぞ」と、あえて気付かない振りをして話を引っ張る。 
「いいんです。私も別に欲しかったわけじゃ・・」もごもごと 
小声で喋るゆり子。「あ、でも中も面白そうですよ。ほらっ」 

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