Y紀の結婚式

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俺は、今従兄弟のY紀の結婚式に出席している。とても幸せそうな両家、その中で
も特に幸せそうなY紀、俺もだいぶ酒が進んで幸せな気分にひたっている。Y紀の
夫になる人はというと、スポーツマンらしく、男の俺からみてもカッコよく見え
る。いつもの俺なら劣等感を感じているに違いない。ところが、今日の俺は劣等感
を感じるどころかむしろ優越感を感じている。その理由は、今から7年前に遡
る・・・・。
 あれは、まだ俺が高校2年で、Y紀が中学3年だった夏、当時盆と正月は親戚一
同本家に集まるならわしになっていて、その年も例外ではなく、本家に集まってい
た。親戚が集まると、もう一つ、子供たちは離れにある大広間でほとんど雑魚寝状
態で寝泊まりする事になっていた(この事が、俺にとって最良の結果を残す事とな
った訳だが・・・)。その日は、釧路にとってはたいへん暑い日で、子供達5人は
俺とY紀を先頭に(俺が男子の最年長、Y紀が女子の最年長)プールへ泳ぎに行っ
た。そこ


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