サイレンスバレンタイン

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2013-01-21

バレンタインの思い出。
朝早く学校に行って、好きな人の靴箱にチョコを入れておいた。
教室で、私の後ろの席で彼が、うれしそうに友達と話してるのが聞こえた。
「俺初めてだようれしいよ~」
「よかったなー!でも誰から?」
「それがわからんのよー」
そんな会話が聞こえた。
彼と友達が小さな声で、推理を始めたのが、私にも少し聞こえてきた。
彼が期待してる活発でかわいい女子とは、私は根本的にタイプが違う。
あの子じゃないか、どの子じゃないかと、彼が話してる名前の中に、私の名前はなかった。
でもそれで良かった。私にとって恋とは忍ぶものだった。
初めて女からチョコをもらった!と彼が喜んでくれてるからそれで良かった。
私からだと知ったら、彼はきっと嬉しくないと思う。
 
翌年も同じように、彼の靴箱にチョコを入れようと思っていた。
でもその時は彼には彼女がいて、完全な横恋慕だった。
迷って行動を起こせずにい

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