堕ちていくのは運命④
2012-03-29
松木氏は広子をまるで恋人のようにエスコートし、部屋中央に連れて行く、後ろ向きに立たせて、彼女の両手をそっと壁につかせた。
こうなったらと広子も挑戦的になり、自らの美尻をわざと強調するように少し弓なりになり、松木氏に見せ付ける。女性として、顔や体に自信があって、その余裕から普段の装いは、清楚で知的さを演じている広子だが、今は勝手が違う。
きっと広子は「私は出会ってから間もない男に、簡単に体を征服されるような女じゃないわ。できるものならどうぞ」と訴えているようだった。
冷めた表情で、私を今見下しているような、こんな生意気の中年男の手には、容易には堕ちない、だから絶対に感じている表情は見せまいと、彼女のプライドにも火をつけて、松木氏を無視して視線を合わせない。
ただそれらはまったく無駄な抵抗のように、松木氏は広子の体だけでなく、彼女の心まで一気に侵略することを目論んでいる。
淡々と確実に、そしてその攻めはあくまでもソフトで、広子の少し突き出した美尻にそっと両手を添えた。早速動きがあ