想い出す大晦日
----/--/--
結婚して初めての大晦日は、睦巳の実家で迎えた。
紅白歌合戦を聞き終えて睦巳より一足先に居間の寝床に横たわっていると、
まもなくして睦巳も布団に潜り込んできた。
布団に潜り込睦巳の動作で女の柔肌が少し触れただけで男は昂ぶる。
田舎の家のこと…、襖一枚隔てた隣の部屋には義父母が寝ていた
そんな環境の中でいかに男が昂ぶったとはいえ、睦巳を抱くわけにはいかない。
そう思って暗闇に目を瞑っていたが、昂ぶった男の性欲はもう我慢ができない。
それに今夜は結婚初めての大晦日だし、新年を迎えたのだ。
その節目に何としても睦巳を抱きたい。
隣部屋の義父母を意識しながら静かに睦巳の稜線に手を差し伸べた。
睦巳は囁く声で「イヤ…、今夜はダメ…、隣に父と母が…」と拒むが、それを無視する。
弾む女の柔肌、敏感な女の恥丘、恥裂を男の指が這い回る。
襖の向こうには両親が居るという環境だけに、
睦巳は仕方なく動かずに、されるままにジットしていた。
布