死をもってして分かつことが出来なかった二人

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2008-05-21

先に臨終を迎えた妻と手を繋いだまま昏睡に落ちた夫が手をほどかれた30分後に臨終を迎える 

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オンタリオ州セントトーマスで、ごくごく平凡に暮らしてきたベーカー夫妻は、妻のドロシーさんの方が夫のグレンさんより6つ年上だった。妻がどこかへ行くときには必ず夫が付いて来る――そんな夫婦だった。いつも一緒にいる二人だった。

1946年にダンスホールで出会ったときからして、グレンさんはドロシーさんの“後を追い”続けてきた。そのときグレンさんは、ダンスホールで偶然見かけたドロシーさんに一目惚れしてしまった。ダンスに誘ったが最初は断られた。でも、彼はあきらめることなく、ドロシーさんの後を追った。根負けしたドロシーさんは、結局、ダンスの誘いに応じた。これが二人の馴れ初めだった。

翌1947年の6月に晴れて夫婦となった。夫妻は、グレンさんのホームタウンであるセントトーマスに居を構えた。ドロシーさんは、いくつかの会社で事務員として働いた。グレンさんは、30年に

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