小学校時代の恥ずかしい思い出④

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 いつまでもパンツ一枚の裸で、普通に服を着ているクラスのみんなと一緒にいるのは苦痛だった。体育着でも身にまとおうとしたが、その日は体育の授業がなく、僕は体育着を持ってきていなかった。
「誰か体育着、持ってる人いる?」持っていれば貸してくれそうな人を選んで、声をかけたが、残念なことに誰も持っていなかった。
「どうしたの。まだ服が見つからないの。早くしないと給食の時間になっちゃうよ」後ろから声がして、振り返ると、Y美がくすくす笑いながら立っていた。僕はY美に、そもそもこういうことになった原因はY美にある。服のありかを知らないなら、せめて一緒に探してくれても良いだろうと責めた。しかし、Y美は冷たく、「知らない、そんなの。自分の責任じゃない」と言って、教室の外へ行ってしまった。
「誰か体育着持ってる人がいたら、僕に貸してください。お願いします」半ばやけになって声を張り上げたが、誰も衣類を提供してくれる人はいない。給食当番用の白衣さえ、貸してもらえない。何か、僕に服を与えてはいけないような、無言の圧力がクラス全体にかかっているようだった。こういう時のクラスメイトたちは、みん


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