見た目も中身も大人びてた同級生・第8話[完]

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2019-07-24

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受験が終わって、見事に2人とも志望校に合格した。
萌ちゃんは自分の合格より僕の合格を泣きながら喜んでくれた。
学校からは僕の方の合格は難しいかもしれないと言われてたから、なおさら嬉しかった。
卒業式も無事終えて、高校入学までの自由な時間を楽しく過ごしていた。

「はー、雄太君が合格してくれてよかった。お茶入れるからそこ座って」
「いつまで喜んでんの?もうすぐ入学だよ」

「はい、お茶とぽっぽ焼き」
「またぽっぽ焼き?もう飽きたよーこれ。他のおやつないの?」

「美味しいじゃん。いらないなら私が食べるからいいよ」
「ちぇっ」

「ねえ雄太君、春だねー」
「うん」

僕は萌ちゃんの部屋の窓から外を見た。
窓から見える景色にも春らしいものを発見できた。

「ねえ、萌ちゃんどっか行こうよ」
「どっかって」

「どこ行こうかなあ?」
「古町でも行く?フリマやってるみたいよ」


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