母との実話 【第一部】
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※これは過去の実体験を基に記した手記です。(長文が苦手な方はご遠慮ください。)
子供の頃から母が大好きだった。
小学校に上がるまでは、それこそどこへ行くにも母と一緒なほど甘えん坊だった。
母は身長160センチほどの細身でスラリとしたスタイル。
色白の瓜実顔に黒目がちの大きな瞳。
いつもセミロングにしていた黒髪とすっきり通った鼻梁が、清楚で凛とした印象を与えていた。
例えるなら女優の水野真紀を思わせる顔立ち。
近所の母親たちなどいかにも“日本のお母さん”という女性が多い中、母は飛び抜けて若く美しかった。
授業参観や町内の行事で母と一緒の時など、子供心にも自慢気だったのを覚えている。
母は一人っ子の僕にいつもたっぷりと愛情を注いでくれた。
しかし躾には非常に厳しく、約束を守らなかったり嘘をついた時にはこっぴどく叱られ、
人に迷惑を掛けるいたずらや悪さをした時には、それこそ容赦なくぶたれたものである。
父からは叩かれた事はおろか、怒られた事すらなか