義母は〇〇〇嬢

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 初めてお会いする人について、この人は誰々に似ている、とか。
 ある印象で認識乃至語ってしまうことがあろうかと思われるのですが。
 その女性は演〇歌手のTさんに似ている。
 てゆーか痩せたTさんというか。

 年齢はもとより聞くのもやばそうだった。

 しかしこちらはいきなり飛び込みの身で今更チエンジとはいかない。それに、チエンジする人はいない、というか隣のお店から呼んでくるんでしょ、的な。

 更には、こちらも急いているというかそんな状況で。

 フロント脇でカーテンというか白い布一枚でペロッと仕切られた待合室には色の黒い初老の男性が先客なのかタバコを吸っていた。

 が、案内は後から来た私から先に、だった。

 「〇〇さんです」

 そこにいたのは痩せたTさん。(すいません・・・って謝るくらいなら最初からいうなよ、的な)

 エレベーターはなく階段を手を引かれて登っていく。指を絡めたその状況は咄嗟にフラッシュバック。

 「義母さん、義母さんじゃないですか」


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