17才年上だった彼女
2015-12-10
20151206-『17才年上だった彼女』byあでゅー
落ちた。今年もまた志望学部に。
もう5度目だ。もう駄目だ。諦めよう。
僕の志望学部は医学部。世の為人の為に、いや親の期待に応えて目指したが、その願いは遂に叶わなかった。そして他の学部には行く気になれず、めでたく高卒だ。
その晩、親元を黙って出て一人暮らしを始めた。そこには、もう期待だとか、見栄だとかはもう無い。世の中のしがらみが切れて、晴れやかな気分だ。しかし、食べれなければ即死ぬと言う怖さがある。僕は必死で仕事をした。
高卒の僕が働ける所は、アルバイト、しかも給料の安い飲食店だ。少しでも給料を上げる為に夜のシフトで働く。観察してると、そこに現れる人も、皆同じような境遇だと感じ、少し親近感がわいた。そこに来る人は家族の影は無かった。皆一人だろう。
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年配の女性客にお茶を