銭湯の思い出
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今から十数年前、私が小学5年生の頃の出来事です。
我が家は母子家庭で母は夜の仕事をしていました。夕方になるとお金と家の鍵を渡されて銭私一人で小さい頃から通ってる銭湯に行きました。
銭湯では男湯に入ります。女湯には常連の怖いオバサンが居て、『泡が飛んだ』とか『扉の閉め方が悪い』等々些細な事で『しつけ』と称して他人の子供であろうが関係なく手を上げる人で、私も二度ほど被害に遭って、可哀想と思った銭湯のオジサンが
「嬢ちゃん、男湯に入りな」
と言ってくれてから男湯を使っていました。早い時間帯は顔見知りのおじいちゃんばかりなので、別に恥ずかしいとかありませんでした。
その銭湯にはサウナがあって本来は別料金を払わないとならないのですが、フロントへの『自己申告制』なので、子供の甘えもあって自由に使ってました。
その日もサウナに入ってはタオルは頭に巻いて、足は大開きとだらしない格好をしていました。すると、初めて見るオジサンが入ってきました。
オジサンは私に少し驚いた顔をしましたが、すぐ隣に座り
「お嬢ちゃん、サウナ好