入社したばかりの人妻OLと・前編

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2018-09-18

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私の勤めている職場は10人ほどの小さな営業所。
昨今の費用対効果を重視してか、必要最小限の人員で頑張っている。
その少ない職員が急に辞めることになった。
所長は1人でも職員が減れば経費が浮くとでも思っているのか、一向に補充をする気配がない。
このまま他の職員にしわ寄せが来て大変だ。
たまりかねて所長に、「新しい人の採用とかはどうなんでしょう」と訊いた。

「ああ、職安に頼んでいるんだよ。今も1人応募があって、もう少し集まってから一度に面接をしようと思っていたんだが集まりそうもないので、明日とりあえず、その人だけでも面接しようと思ってるんだ」

そうか、やはり所長だけある。
ちゃんと手は打っているんだと思った。

「面接は君がやってくれないか」

「はい、わかりました」

「これが履歴書だ、目を通しておいてくれたまえ」

そう言って所長から手渡された履歴書の写真は、髪が長く目の大きな女性だった。
少し暗い表情だった。


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