キャバ嬢を愛して7

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2009-11-07

「ねえ、あの子、また来てたましたよ」
いつものバーに着くと、先に来ていた京香さんが、挨拶もそこそこに話し始めた。
「え?」
「新入社員の平田くん。毎週ですよ」
「へえ、あいつが……」
平田は俺の部署に配属された新人で、いかにも体育会系、といった趣の大男だった。
指導係を命じた部下の報告だと、非常に折り目正しく、かつ、物覚えも早いと高評価を得ていた。
新人歓迎会のあと、かつて俺が田上さんにされたように、数人の部下と一緒に『エンジェル』へと「社会見学」連れて行ったのだが……。

「ひとりで来てるの?」
「そう。ハマっちゃったみたいね、彼」
「そっか……。ちょっと注意しとくよ。新人のうちからハマるのはちょっとな」
唐突な話に面食らいながらも、マスターにいつものダブルを注文する。

「……『春菜』ちゃんからはなにも聞いてないんですか?」
「え? いや、特には」
「そっか」
そういっ

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