修羅の人

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2008-02-24

スナックでバイトしていた時。その店の常連さんに、その筋の幹部の方がいた。
顔はいかつくて、体もごつく、相当の修羅場をくぐり抜けてきたらしい人だ。
指は右手が三本しかなかった・・・・^^;
あまりお付きの若い衆をゾロゾロ引き連れて来ることはなく、いても二人くらいだ。
物静かで決して大声を上げたりすることもなく、いつも店の隅の方で静かに飲んでいた。
俺にはいつも「坊や、仕事は慣れたか?」「20歳かー、若いのう。これからだな、羨ましいよ」
とか声をかけてくれ、金払いもよく、まあいいお客様だった(それでも怖かったけど)。
一度、お付きの若い衆が酔った客がうるさいと大声を上げ、周りをびびらした事があった。
若い衆を押さえ、周りに「お騒がせしました」と謝り、その場を収めた。
すぐにその人は店を出たが、忘れ物をしているのに気付き、俺が追っかけていって届けようとした。
ドアを開けて、捜したがもう姿はない。おかしいな、三十秒くらいの間なのに・・・ふと見ると、
通りのちょっと

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