借金のカタに(その4)
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妻が夜の仕事に出かけている間、私はパートでビルの夜警の仕事をすることがありました。ある日仕事に行くと、人員の割り振りを間違えたらしく、別の人が来ていたので私はそのまま帰宅しました。アパートのドアを開けると、入口に見知らぬ男物の革靴があります。部屋の奥からは微かに女の喘ぎ声が聞こえてきます。とっさに何が起こっているか察した私は、静かに戸を閉め、物音をたてぬようにベッドのある寝室に進みました。案の定、妻が男を連れ込んでいるのでした。暗闇の中でうごめく27歳の女と40歳くらいの男。私の妻に覆いかぶさり、両脚の間で腰を動かしている男は、人妻を寝取る快感を、今まさに楽しんでいる最中なのでした。小さな電球の灯りに眼が慣れてくると、二人の行為ははっきりと見えました。私は身をかがめ、見つからぬようドアの間から見ていました。
「気持ちええわ、奥さん、よう締まるよ~」
男は酔っているようです。関西人らしい。
「アン、アン~、わたしもよ~もっと突いて~」
妻は身体じゅうに男のフェロモンが回っているような、甘い声です。頭に血が上る思いでした。だが一方で下半身も微妙に感じて