露出のS③

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2014-09-15

あの夜以来、何かが吹っ切れた。もちろん怖い気持ちも強い。でもあっちこっち走っていたジョギングコースのコースは、気がつくとあの公園に足が向くようになり、一ヶ月が過ぎた頃あの公園をジョギングするのが日課になった。

毎日通うようになると、おかしな雰囲気の人が案外多いことに気がつく。今夜だけでも深夜にワンピースで暗がりで携帯をいじる女性。走るでもなく体操をするでもなく園内をウロウロするだけのお兄さん。

中央広場のトイレの周りをひたすら周回するおじさん。気にしなければなんてことはない人たち。だけど「異常者」の視点から見ると同類の多さに驚く。この時間にここでそれはおかしいだろう。多分彼らも何か刺激を求めてこの公園を徘徊してるんだろう。
 
私はというと、あれ以来外でのあからさまな露出行為は控えていた。あの日の彼が比較的穏やかな変態さんだったからよかったようなものの、力づくなら何でもできた状況だったのは間違いない。今日も下着はもちろん上下つけて、ジョギング用のハーフパンツにTシャツ、腰にパーカーを巻いて走っていた。


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