携帯メールで妹を釣ったら本気になった・第2話
2022-06-21
この体験談は約 7 分で読めます。
そして約束の日がやってきた。
約束の時間は午前11時、場所は市内にある某喫茶店。
その日は朝から本当に忙しかった。
妹が何度も俺の部屋にやって来て、今日デートに着て行く予定の洋服の候補を何着も部屋に持ち込んで、「これとこれどっちがいいと思う?どっちが大人っぽい?」とか聞いてきた。
「どっちでもいいんじゃない。お前のありのままを見せれば」
もちろん知ってたが、試しに相手の年齢も聞いてみた。
「相手の年はいくつなんだよ?」
「26歳だよ」
「へぇ、俺と同じだな」
(そいつは俺だよ)
愛があれば年の差なんてとは言うけれど、妹は架空の人物である俺との年齢差を気にしていた。
妹は自分が子供に見られるのが嫌で、朝も早くから大人っぽく見せるためにせっせと決めまくっていたのである。
そして約束の時間まで残り30分となった時、妹が約束の地へ出掛けた。
それを見送った俺も後を追うようにして家を出た。
約束の場所に