石ころ帽子
2007-06-01
俺は、セントラル大学の2回生。最近まで合唱団に入っていて、同じクラブの同級生の彼女、望美(のぞみ)と最近までつきあっていたのだが、4回生の先輩で団長のヒロシに目をつけられ、望美は俺と別れた。
その後、望美はヒロシとつきあうようなり、さらに、つまらないミスを理由に俺は合唱団から追い出されてしまった。ヒロシの手が回っていたのだろう。
今日は学園祭。本来なら合唱団員としてステージに立つはずだったのが、思いがけず暇になってしまった。むしゃくしゃしていた俺は、キャンパスの裏山をうろうろしていたが、道ばたに白い半円形の布が落ちていた。22世紀の四次元ポケットだ・・・・
試しに「タケコプター」と言うと、中からそれが出てきた。頭につける前にスイッチを入れてしまったので、飛んでいってしまったが。
俺は『石ころ帽子』を取り出してかぶると学園祭の会場に向かった。
【石ころ帽子の使い心地】
キャンパス内は人でごった返している。知り合いとすれ違ったが、皆俺のことを無視している。本当に効果があるみたい