マグロ城のララバイ 2
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ああ
あからさまに飛び出たのは数か月ぶりのザーメンだった。
どぴどぴ
慌てて抑えたティッシュが間に合わず股間に零れ落ちたあのぬるぬるした液体。
居間のテーブルにも飛び散っていた。
「お義父様」
何もなかったかのように息子の嫁の朱美がお茶とおしぼりを運んでくる。その日は休日だったが息子は出勤していた。
「買い物に行ってたんじゃないのか」
「マスク買いそびれてしまいましたわ」
「そうか」
ゴミ箱のティッシュからは新鮮な栗の花の香りがマスクをしていても嗅ぎ分けることができた。
「い、いや。わざとじゃないんだ」
「お義父様もレスなんですか。私たちもないんですよ」
真顔で見つめられアイコンタクトはいたたまれないものがあった。
「二発目いけますか」
「朱美さん。いいのか」
庭に咲く朝顔。
冷たいおしぼりがいましがた出したばかりの亀頭を刺激した。