うたがい2

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2019-05-08

907号室に住んでいる大学生、水谷碌郎(みずたに ろくろう)。 
隣人である彼は、朝のゴミ出しや帰宅途中によく一緒になる、すがすがしい年下の好 
青年で、ゴミ出しにうるさい階下の吉野さんなどに比べたらはるかによき住人だ。 
しかし‥‥思い返すと、気になることはいくつかあった。 
たとえば、いまでも私は自縛しての危うい夜歩き、露出プレイを行っている。 
志乃さんのプレイほどではないけど、リスクを犯せば犯すほどマゾの官能は燃え盛り、 
全身がアクメにとりつかれたかのように打ち震えるのだ。人に見られ、脅され、犯さ 
れたら‥‥残酷なファンタジーが私をドロドロに焦がしていく。 
だからこそ、私は他人の生活パターンに敏感になっている。なのに、たいていの住人 
の生活パターンが見えてきた今でも、彼だけはまるで分からないのだ。 
初めての自縛も、きっかけは彼だった。冗談半分で後ろ手錠を

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