薔薇族

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2014-11-17

じいちゃんは、定年退職後バラの手入れに第二の人生を見いだした。 
朝から晩まで、庭中に置いてある100株以上のバラの鉢の世話に明け暮れている。 
時々品評会などにも出品し、好成績をおさめているらしい。 
消毒などで近所の人たちにご迷惑をかけることもあるので、 
じいちゃんはバラが咲いたら惜しげもなくあちこちに切り花として配る。 
通りすがりの人がほめただけでも、じいちゃんは花束にしてバラをプレゼントする。 
近所の公民館、幼稚園、グループホームなどへも寄贈している。 
病院のロビーにも欠かさず届けているので、受付の人や先生ともなじみとなり、 
じいちゃんは風邪をひいてしんどくなって近所の病院にいくと 
特別に待ち時間なしにしてもらえたと、嬉しそうに話していた。 
じいちゃんのバラは大好評で、地域をあげてじいちゃんを応援してくれる。 
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