母と祖母と
2008-01-23
先週の水曜日の夜に自宅の電話が鳴った。
ということは、母からだ。
その他にこの番号に電話をしてくる人間は考えられない。
出てみると、案の定そうだった。
僕はそっけなく用件を聞く。
「何かね?」
母は申し訳なさそうに言う。
「悪いんだけど、23日の午後半日、おばあさんを見ていてくれない?」
「おばあさん」とは、僕の祖母のことで、電話主の母の実母である。
2年前の年末に腰を傷めてから、徐々に体力が低下し、1年ほど前から入退院を繰り返し、そしてとうとう半年前くらいからは殆ど寝たきり状態になってしまった。
今は、それを母が付ききりで介護しているのである。
祖母は、ぼぼ寝たきりの状態になってしまった所為で、近頃は意識も混濁し、