大阪での思いで
2005-03-06
(特に女の人には)あまり共感を与える話じゃないから、箸休め程度に読んで欲しい。
東京で生まれ育った俺は、大学で初めて大阪に行った。
太っていて不細工で、見るからに元々ヒッキーの容姿と性格から脱却したくて、
それっぽいサークルにも入ったのだが、やはり付け焼刃ではどうしようもなく、
やがて俺はサークルを去り、友達もできず、ただ学校とバイト先のコンビニだけが「
俺の大阪」となった。
二年のときは「まだこれから」三年のときは「そろそろ」
そして四年になり「もうダメだ」と、俺は東京の会社の内定を夏に早々と決めた。
もちろん俺が受け入れられなかったのは、土地柄でなく俺の人格によるものだと、
痛い程よくわかっていたが、それでも四年間いた大阪から何も得ることなく、
ただ大学行って帰って行くだけの自分を、みじめに思いつつ残りの日々を消化していった。&