す・・す・・好きなんです②…2
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止まった、…エンジン音。
「ここだよ。
じゃ、中に入ろ。」
「うん。そうだな。」
ここは、
ある、一室です。
これといって、珍しくもない、
どこにでもあるような、よくある一室です。
「ん~…・・。」
体を伸ばしてる、大介さん。
「来てくれて、ありがと。
大介さん。」
……来てくれて アリガトウ …だいすけさん……
<・・…ガチャ…ン…・・>
え…っ。
「…・・・っ・・」
見た目より、…古かったみたい…。
そう…っと回したはずなのに…、
鍵を掛けた金属音が…、静かな室内に、
…響く…。
「鍵、掛けたの?」
「うん。
物騒だから、忘れちゃダメでしょ?」
「あ~。日課だから?
一応、女だし?」
「うん。そうなのっ。」
…気付かれてないみたい…。