コスプレ好きなオタクな妹・第7話[完]

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2020-11-20

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引越しの日、殆どの荷物はあらかじめ郵送してしまったので、俺は殆ど身一つで家を出て行くことになった。
母は朝から俺に持たせる弁当を作ってくれ、父は思いのほかやることがないらしく、不用意にウロウロしては妹に鬱陶しがられていた。

前日、妹は俺の部屋に最後の『お泊まり』に来た。
俺の布団もベッドも既に送ってしまったので、俺は滅多に使わない親戚用の布団を床に敷いていた。

「お兄ちゃん、Y香ね、将来は洋服関係の仕事か、学校の先生になりたいの」

「洋服って、コスプレじゃなくて普通の服のか?」

「うん、コスプレ関係の仕事はしたいけど、そんなに会社があるわけじゃないし。でも、洋服関係の仕事して、普通の服くらいの衣装とか作れたらいいなって思ってるけど」

「学校の先生ってのは、何か教えたい教科とかあるのか?」

「教科っていうか、自分たちくらいの歳ごろってさ、色々悩み事とかあるじゃん?そういうのの相談に乗ってあげられたらなぁって思ってさ」

「ふぅん、いいやつなんだな、お前」


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