母娘屈辱
2004-08-27
1・忍び寄る魔の手
「お母さん、どこにいるの?」
リカが母の姿を求めて廊下を移動する足音が聞こえる。赤いランドセルを背負ったまま、リカは部屋を覗きまわっていた。
「奥さん、どうやら娘が帰って来たようだぜ。」
傷のある男は織江の耳元でそう囁くと、手に持っていたガムテープで織江の口を塞いでしまった。
「すまないね奥さん、ここであんたに騒がれちゃあ、元も子もないんでね。おいお前ら、娘をここに連れて来い。」
傷の男が命令すると、後の二人はリカを捕まえる為、部屋を出て行った。
「へへっ奥さん、もうすぐ娘と対面できるぜ。」
体を拘束され、声も上げる事が出来ない織江は、娘が無事逃げられるよう、心の中で祈るしかなかった。
「お母さんどこに行ったのかな~?」
リカは母を捜して台所に来ていた。
いつもなら、ここで晩御飯の準備をしている筈。しかし今日は母の姿が見当たらない。