昔話
2009-03-04
昔々都には「金姫」と呼ばれる大そう美しい姫があった。
金姫は小さい頃からその美しさで多くの男達を魅了し
アレが欲しいといえば誰かが与え
コレが良いといえば誰かがほどこした。
ソレほどまでに金姫は若く美しく
金姫の思うようにならぬ事などこの世にありはしなかった。
あるとき男達を集めた席で金姫が男達に問うた。
「わらわに見合うものはこの世にありましょうや?」
「ソレをわらわに下さるれ」
男達はこぞって金姫の美しさにつりあうものを考えた。
ある男は「金姫の美しさは黄金に勝る価値がある」といい
金姫と同じ大きさの黄金を金姫に
又ある男は「金姫の美しさはそれ以上の価値がある」といい
金姫よりはるかに大きい黄金を金姫に献上した。
2千両3千両と金姫の価値は競り合う男共の間でドンドンあがっていった。
しか