夢の中の姉
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高校三年になってから、ふたつ年上の、大学生の姉ちゃんの身体がすごく気になるようになった。
うちの中で普段着でいるだけでも、胸とか生足をちらちら見てしまう。姉ちゃんが風呂に入ったときは、その様子を考えてしまう。パジャマのときは、襟元にどうしても目が行く。以前はそんなことはなかった。
だけど姉ちゃんを想像してシコるなんてことはしない。姉ちゃんはオナニーのおかずじゃなかった。
なのに、あるとき夢精してしまい、そのときは夢に裸の姉ちゃんが出てきた。真正面に正座していた。両手を自分の腿のあいだに入れているポーズ。乳首は腕に隠れている。表情はふつうに俺を見つめているだけだ。大人になった姉ちゃんの裸なんか見たこともないのに。
俺は、パンツを汚してしまったことに焦り、姉ちゃんの裸が夢に出てきたことにも焦った。まずいだろ、これは。俺は姉ちゃんでシコりたくない。
それから俺は、なんとなく姉ちゃんの顔をまともに見ることができなくなった。できるだけ避けるようにした。
ある日曜日、両親がいないときに、リビングのテーブルで姉ちゃんが話しかけてきた。